【マンション査定】マンションの査定価格は階数で決まる?階数による相場と階数に影響されないマンションとは?

マンション売却の査定には階数が影響すると考えがちですが、査定に及ぼす影響は階数だけではないため、判断に難しいところがあります。間取りや部屋の向きが同じ場合は、階数が高くなると査定額も高くなる傾向がありますが、

実際には眺望や日当たりなどその他の条件があるため階数が上だからといって売却額が高いとはいえないです。ここではマンションの階数が査定に及ぼす影響を分かりやすく解説するので参考にできます。

マンションの査定に階数が及ぼす影響

中古マンションの売却査定額は広さや立地、築年数などが主な条件になります。このほかには眺望、ルーフバルコニーの有無、専用庭の有無などで査定額が違ってきます。マンションの階数が査定に及ぼす影響がいわれますが、実際は階数だけで査定額が決まることはないです。

ですが全く同じ間取り、部屋向きだと、高階層の方が高い査定を得られる傾向にあります。一般的によく言われているのが階層が下がるごとに一定割合で価格が下落していくということですが、実際には画一的に価格が下落することはないので、階層による相場の違いの目安としてとらえるのがよいです。

それではなぜ階層が高いほど査定が高くなる傾向にあるかというと需要があるからです。エレベーターで高階層のボタンを押すと優越感を感じられる、高階層に住む人ほど社会的地位が高いというイメージが人気を高めている理由です。

ただし、マンションの査定は立地や眺望、部屋向きなどが影響するため、高階層だからといって必ず売却査定が良いとは限りませんが、湾岸エリアのマンションのように特に展望が優れているのであれば、どの階数にあるかということは査定に影響を及ぼす要因となります。

階層が売却時のメリットに直結しない場合もある

マンションは立地や眺望によって査定に及ぼす影響が違います。また部屋向きによっても異なり、一般的には南向きのマンションの方が売却相場が高いといえます。しかしこのような部屋向きや階層による相場の違いがメリットに直結しない場合もあることを知っておきます。

一般的に高階層の方が査定に及ぼす影響があると説明しましたが、そうした階層による相場の違いを上回る条件がある場合は、査定に及ぼす影響は低くなります。事例の1つとして希少性の高いマンションがあります。

すでに開発が困難な都心部のマンションが新築時と比較しても価格が下落する傾向が低いのは、そのマンション自体がそのエリアを象徴するような存在だからです。

加えて周囲の開発が進むことでさらなる価格上昇が期待できる場合は、たとえ中階層や低階層であっても新築時の価格を上回ることもあります。同じことが部屋の向きについてもいえます。北向きの方が眺望がよい物件であれば南向きより高額査定になる場合があります。

階層による相場の違いあるとは限らない

マンション査定にはいろいろな条件があります。階層による相場の違いや部屋向きもそうですが、このように一般的に好まれる条件がメリットに直結しない場合もあることを知っておくことが大切です。マンションの資産価値は立地や間取り、階数や部屋向きなど総合的に決まります。

マンションの価値を正しく知るには、マンションのあるエリアの将来性や景観、マンション特有の強みがあるかどうかなどを総合的にとらえることがポイントです。